Appleギフトカード買取とクレカ現金化を比較
ショッピング枠を現金化するサービスである、所謂「クレジットカード現金化」。
ひと昔前までは駅前、電信柱、電話ボックス等で「ショッピング枠を現金化します」という看板やチラシを多く目にしました。
キャッシング枠を使い切ってしまった
消費者金融から借りるのは抵抗がある
というシーンで用いられているサービスで、早急に現金が必要になった方向けの現金調達方法として、セーフティネットのような役割を果たしています。
Appleギフトカード買取もクレジットカードを使って現金を得る方法ではありますが、従来のクレジットカード現金化(現金化業者を利用した方法)とどのような違いがあるのでしょうか。
当ページでは、両者の基礎知識をはじめ、サービス内容の違いやメリット・デメリット等を比較してみたいと思います。
比較その1~
手続の違い
厳密にはAppleギフトカード買取もクレジットカード現金化の一種ですが、当サイトでは「クレジットカード現金化業者を利用した方法」をクレジットカード現金化と総称し、ご紹介させていただきます。
現金化業者の利用・Appleギフトカード買取は共に現金化行為ではありますが、取引スキームは大きく異なり、延いてはリスクや危険性も異なります。
まずは両者の取引の流れの違いについて確認してまいりましょう。
- Appleギフトカードの購入
- 買取サービスへの申し込み
- 代金の振込
- 現金化業者への申し込み
- クレジットカードで商品を購入し、買取またはキャッシュバックを受ける
- 代金の振込
- 後日利用分の支払い
両者の大きな違いとして使用する商品が「Appleギフトカード」なのか、それとも「業者側に指定された商品」なのかという点が挙げられます。
Appleギフトカード買取は売却用のAppleギフトカードをサービス申込前に用意しておく必要がありますが、クレジットカード現金化は指定された商品を購入→当該商品をそのまま売却(またはキャッシュバック)するという流れですので、事前に売却用の商品を用意しておく必要がありません。
したがって、クレジットカード現金化はAppleギフトカード買取に比べて手順が一つ少ないということになり、スピード面では前者の方が優れていると言えるでしょう。(この辺りは後ほどさらに詳しく解説いたします)
取引前の注意点
Appleギフトカード買取ではAppleギフトカードの確認が取れてからの振込となりますので、カードタイプの場合は商品をサービス提供者側(買取側)に郵送する必要があります。
一方、メールタイプの場合は番号(コード)が購入者へとメールで通知されるため、当該番号をサービス提供者側に伝えれば引渡しが完了します。
郵送ですと数日を要してしまいますが、メールタイプであれば当日中に手続きが完了しますので、Appleギフトカード買取をご利用の際は必ず「メールタイプ」を利用しましょう。
次に、クレジットカード現金化を利用する場合の注意点です。
手続きに関しては業者によって若干の違い(買取型・キャッシュバック型など)があり、利用時に改めて確認する必要があります。
また、Appleギフトカード買取とは異なり、表示されている換金率そのままで現金化してくれることはほとんどありません。
HP上では換金率99%と記載されていたが、実際は70%だった等の口コミも多く目にしますので、申し込み前に換金率は確認しておくようにしてください。
本人確認の違い
一般的に、本人確認手続とは運転免許証やマイナンバーカードなどを提示し、申込者になりすました第三者ではないことを証明する手続きを指します。
本人確認手続は「古物営業法に基づく取引(古物の売買を業として行う場合)」では必ず実施せねばなりません。
中古品のことを法律用語で「古物」といい、反復継続して(業として)売買を行う場合「古物商許可」という許可が必要です。
古物商を営業するにあたり、備え付けた帳簿に買い取った商品やその内容(金額、売渡人の情報等)を記録せねばならず、この際に本人確認も義務付けられています。
これは、盗品や紛失物が持ち込まれた際に窃盗を行った者を特定するため及び安易に現金化出来ないようにするためです。
AppleギフトカードやAmazonギフト券などの電子商品券も同様に、未使用品であっても一度人の手に渡った物は古物として扱われるため、Appleギフトカード買取サービスを提供する業者は必ず古物営業許可を取得しており、延いては本人確認も必要です。
一方で、クレジットカード現金化業者の場合はどのようなスキームを使用しているのか又はどのような方針を執っているのかによって本人確認の有無が異なってきます。
例えば、「キャッシュバック方式(商品を購入し、支払代金の○%を返金して貰う流れ)」の業者であれば、古物取引に該当しないため許可及び本人確認は不要ですが、「買取方式(商品を実際に利用者に送り、当該商品を送り返す形式)」の場合は許可及び本人確認が必要となります。
また、近年ではキャッシュバック方式の業者であっても本人確認を義務付けているケースもありますので、利用する業者に確認するようにしてください。
比較その2~
メリット・デメリット比較
Appleギフトカード買取と現金化業者はどちらを利用した方がお得なのか、両者のメリット・デメリットの観点から徹底比較・検証していきたいと思います。
Appleギフトカード買取 | クレジットカード現金化 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
まずAppleギフトカード買取から見てまいりましょう。
Appleギフトカード買取には「換金率が高い」「クレジットカード会社からの監視が緩い」「悪徳業者が少ない」などのメリットがあります。
Appleギフトカードは高換金率で取引されており、需要が高いため相場も安定しています。
さらに、他の金券類に比べてクレジットカード会社からの監視が比較的緩く、聞いていた換金率と違う、実は闇金業者だった、ギフト券だけを騙し取られた等のトラブルもほぼありません。(営業許可を取っている業者がほとんどであるため)
一方で、売却するためのAppleギフトカードを購入しなければならない点・本人確認が厳格である点を鑑みると、スピード面に関しては現金化業者に劣る可能性があります。
次にクレジットカード現金化業者を利用した場合のメリット・デメリットです。
クレジットカード現金化の最たる魅力は、やはりその「簡易さ」でしょう。
電話やメール一本で申し込みが完了し、業者によっては本人確認も必要ありません。
したがってスピード面では非常に高いパフォーマンスを発揮し、急な入用の際に向いていると言えます。
しかしながら、クレジットカード現金化業者は数が多く、場合によっては悪徳・詐欺・違法な業者を利用してしまう可能性があります。
さらに、換金率は70~80%と低く、日によって換金率が10%以上前後するなど、安定性も優れているとは言い難いです。
どのように使い分けるべきか
クレジットカード現金化は、営業許可等も不要、初期投資もほとんど掛からずに新規参入が可能かつ業者側のリスクも低いビジネスです。
つまり新規参入が非常にしやすく、クレジットカード現金化業者そのものが増えたことによって「悪徳業者の増加」「サービスの質が低下」が起こってしまったと言えます。
一方、Appleギフトカード買取サービスは大手数社がほとんどのシェアを握っており、業者選びに苦慮する必要がなく、換金率も安定しています。
なお、前述した通りAppleギフトカード買取はクレジットカード現金化に比べて手順が多くなってしまう点には注意せねばなりません。(事前にAppleギフトカードを手に入れておく必要がある)
安定性や換金率を重視したいのであればAppleギフトカード買取サービス、スピードを重視したいのであればクレジットカード現金化を選ぶと良いでしょう。
比較その3~
換金率の違い
Appleギフトカード買取とクレジットカード現金化には、具体的にどのように差がみられるのでしょうか。
換金率を実際に比較してまいりましょう。
Appleギフトカード買取の換金率
せっかく現金化を図るのですから、「1円でも多く欲しい」と誰だって考えるはずです。
クレジットカード現金化及びAppleギフトカード買取サービス合わせて100を超える業者のデータを数値化し、両者を比較してみました。
Appleギフトカード買取 | クレジットカード現金化 | |
---|---|---|
最小値 | 87% | 71% |
最大値 | 96% | 90% |
平均値 | 92% | 81% |
クレジットカード現金化の方が最小値、最大値共に低いという結果になりました。
20%近くの幅が見られる理由として、クレジットカード現金化の換金率は「業者側が任意で決めている」という点が挙げられ、例えば換金率が80~90%の業者もいれば70%前後にまで落ちてしまう業者もいます。
一方、Appleギフトカードの換金率は商品券や貴金属のように全国相場を基準にしているため、±10%程度に落ち着いています。
ただし、業者によって5~10%ほどの差が見られますので、利用時はしっかりとその日の相場を確認するようにしてください。
このように、換金率面に関してはAppleギフトカード買取の方が優秀です。
なお、クレジットカード現金化には換金率が交渉できるケースがあり、交渉次第では平均以上の換金率で利用できる可能性もあります。
換金率にとことん拘るのであれば、Appleギフトカード買取サービスとクレジットカード現金化業者両方から話を聞いてみると良いでしょう。
自分で売った場合の換金率
Appleギフトカード買取サービスやクレジットカード現金化業者を利用しなくとも、ショッピング枠の現金化は可能です。
代表的な方法としては、商品券や貴金属・ブランド品・新幹線のチケット等をクレジットカードで購入し、リサイクルショップや金券ショップで売却する方法が挙げられます。
ただし、クレジットカードで購入できる商品券が少ない・販売している店舗が限られているといった理由から、迅速に現金化ができない可能性があります。
また、個人でオークションやフリマサイトで売却するという方法もありますが、予めアカウントを用意しなければならない・いつ落札されるか分からない・販売価格5~10%の手数料を取られるといった点は大きなデメリットと言えるでしょう。
さらに、現在ではほとんどのサービスが金券の出品を禁止しており、売却する手段がそもそも少ないという問題点もあります。
比較その4~
振込までのスピード
クレジットカード現金化やAppleギフトカード買取の多くは「急に現金が入用になってしまった」というシーンで活用されています
そこで、同項ではクレジットカード現金化とAppleギフトカードの買取サービスの「振込スピード」にフォーカスを当て、どちらが優れているのかを比較・検証したいと思います。
まずは、換金率と同様にクレジットカード現金化業者・Appleギフトカード買取業者のデータの最短値・最長値・平均値を比較してまいりましょう。
Appleギフトカード買取 | クレジットカード現金化 | |
---|---|---|
最短値 | 5分 | 5分 |
最長値 | 120分 | 30分 |
平均値 | 42分 | 19分 |
Appleギフトカード買取は最短時間で5分ほど、最長時間で150分まで確認されています。
なぜこんなにも幅があるのかと申しますと、Appleギフトカード買取は時期によって利用者の数が大きく変動するためです。(混み合う時期は月初と月末で、特に月初めの1~3日は利用者が殺到します。)
なお、こちらはAppleギフトカードを購入する手間を含んでいない数値のため、購入に要する時間(5~10分)も視野に入れておいてください。
クレジットカード現金化は最短3分ほど、最長で30分ほどでした。
手続がスピーディーなのは、一般的にクレジットカード現金化はカード番号を伝えるだけで全ての手続を業者側が実行してくれるためです。(※業者によっても異なります)
スピードならクレジットカード現金化
上記の通り、スピードを重視するならクレジットカード現金化がおすすめです。
ただし業者によっても大きな差があり、例えば対応が遅いクレジットカード現金化業者よりもスピードに特化しているAppleギフトカード買取業者の方が高くなるケースもあります。
なお、クレジットカード現金化とAppleギフトカード買取の大きな違いとして「商品の有無(自分で商品を用意するかどうか)」が挙げられますが、Appleギフトカードの購入が必要と言っても5~10分程度で済むため、大きな問題とは言えません。
一方で、キャッシュバック型のクレジットカード現金化の場合、キャッシュバックを受けるための条件が複雑になっているケースがあります。
例えば「情報商材型の商品を購入し、レビューをすることでキャッシュバックをする」といったような取引スキームの場合、Appleギフトカードの購入と同じくらいの時間が掛かってしまうため注意が必要です。
一般的にはクレジットカード現金化の方が速いと考えますが、結局のところは実際に利用する業者側・サービス側に直接確認する他ないでしょう。
必ずメールタイプを選びましょう
Appleギフトカードには大きく分けて「カードタイプ」と「メールタイプ」があります。
カードタイプは文字通りカードの裏側にギフトコードが記載されているタイプのもので、メールタイプはメールでギフトコードが送られてくるタイプのものです。
Appleギフトカードはギフトコードの読み込み又は打ち込むことによって利用ができるようになるため、売却の際は当該番号を購入者側に伝えなければなりません。
Appleギフトカード買取では、メールタイプの場合はメールをそのまま転送(又は申込フォームから入力)すれば良いのですが、カードタイプの場合は不正利用を防ぐため現物を確認→振込という流れを執っている業者がほとんどです。
つまり、カードそのものを業者に送らなければならず、振込までに最低でも2日は掛かってしまうこととなります。
Appleギフトカード買取をご利用の際は必ずメールタイプを選ぶようにしてください。
比較その5~
どちらの方が安全か
クレジットカード会社や家族にバレるのでは
悪徳業者や不正利用が怖い
本当に記載されている換金率で取引してくれるのか
などが気になっている方も多いのではないでしょうか。
安心して取引を進めるため・トラブルに巻き込まれるのを未然に防ぐためにも、クレジットカード現金化とAppleギフトカード買取サービスの「安全性」も確認しておきましょう。
クレカ現金化の摘発が多い理由
クレジットカード現金化を利用する際には、業者・利用者双方にリスクが伴います。
とはいいましても、利用する側が捕まるという訳ではありません。
具体的に、業者と利用者には以下の通り負うリスクが異なりますので注意しましょう。
- 摘発の恐れ(実質的な貸金業と判断)
- 偽物の商品を買い取ってしまった
- 聞いていた換金率と違う
- クレジットカードや個人情報の不正利用
- 現金化業者ではなくヤミ金だった
「クレジットカード現金化で逮捕」というニュースを目にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、摘発のほとんどが貸金業法違反容疑によるものです。
契約内容の齟齬(換金率が違う)・詐欺被害(代金が中々支払われない)等の相談も多く、日本クレジット協会でも利用者に向けて注意喚起を発しています。
参考サイト:日本クレジット協会
クレジットカードのショッピング枠の「現金化」の誘いにご注意ください
摘発された業者の多くは「商品を発送していなかった(空取引)」「クレジットカードを不正利用していた」「クレジットカード決済をせず直接貸し付けていた」など、明らかにヤミ金業者の手口を用いていました。
近年では摘発のニュースをあまり目にしなくなりましたが、実績のある業者のみを利用する・口コミをしっかり確認する等、引き続き警戒を怠らないようにしてください。
安全性ならAppleギフトカード買取
結論から申し上げますと、安全性についてはAppleギフトカード買取の方が優れています。
クレジットカード現金化業者の問題点の一つであった換金率の不安定さですが、前述した通りAppleギフトカード買取は金券・貴金属類と同様に全国相場にて算出するため、大きなズレが生じません。(買取業者にある程度の裁量はありますが、その差は±5%程度と現金化業者と違って差異は少ないと言えます。)
さらに、Appleギフトカード買取は一般的な金券ショップやリサイクルショップと同じく「古物商許可」という許可を取得しなければ業務ができません。
クレジットカード現金化業者は必ずしも古物営業許可を要としないため、Appleギフトカード買取に比べて許可取得業者が少ないのが現状です。
古物営業許可を受けるに当たっては「営業の実態」「事務所(賃貸借契約書が必要)」「人員」などが必要となるため、許可を取得している業者は実態が伴っていると客観的に判断することが可能です。
また、行政に対して報告義務が生じ、万が一古物営業法に抵触した場合は行政からの指導や処分(許可の取消や停止)を受ける可能性もあり、こちらも強力な担保となりえると考えられます。
ただし、Appleギフトカード買取にも「騙されるリスク(聞いていた換金率と振り込まれた金額が違う)」は残されておりますので、営業許可の有無や利用者の口コミや運営実績は必ず確認するようにしてください。
比較その6~
資金調達方法として利用
会社の資金が底を付いてしまった
支払いのため、早急に現金が必要
銀行融資の審査に落ちてしまった
そんな時はクレジットカードを活用して現金化を図るという手があります。
しかしながら、「事業資金の調達」という観点で見たとき、通常のクレジットカード現金化とAppleギフトカード買取は一体どちらの方が優れているのでしょうか。
使用するクレジットカードが法人名義なのか個人名義なのか、会計処理なども鑑みた上で両者を比較してみたいと思います。
個人名義と法人名義はどちらが得か
法人と代表者個人、2つの名義のクレジットカードをお持ちの場合、一体どちらを利用した方がお得なのでしょうか。
結論から申し上げますと、Appleギフトカード買取はクレジットカードの名義によって換金率は左右されず、延いてはお得に利用できるということもありません。
なぜならば、Appleギフトカードの購入先はApple公式サイトや楽天市場等のECサイトであり、買取業者側が決済する訳ではないためです。
一方で、クレジットカード現金化業者を利用する場合、直接法人名義のクレジットカードにて決済するため、業者側には一定の裁量があります。
法人利用では決済金額が大きくなるケースが多く、延いては業者側はより多くの利益を得られる可能性が高くなるため、現金化業者の多くは「法人プラン」を用意しています。(個人カードでの決済よりも0.5~1%アップ)
したがって「法人名義のクレジットカードで現金化をしたい場合」はクレジットカード現金化業者を通した方がお得になる可能性があります。
クレジットカード現金化の仕訳
法人名義のクレジットカードで現金化した場合、以下の通り会計処理が異なります。
まずは「キャッシュバック型」のクレジットカード現金化業者を利用した場合の仕訳例から見てまいりましょう。
クレジットカードで10万円の「備品」を購入し、80%のキャッシュバックを受けた場合の会計処理は以下の通りです。
計上する日 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
現金化した日 | 備品(※) | ¥100,000 | 未払金 | ¥100,000 |
現金預金 | ¥80,000 | 雑益 | ¥80,000 | |
引落日 | 未払金 | ¥100,000 | 現金預金 | ¥100,000 |
購入した商品は名目に応じて勘定科目を分け、キャッシュバックを受けた分が利益(雑益)として処理するのが一般的です。
なお、購入した物の金額に応じて資産計上又は費用計上を分ける必要があり、具体的には決済額が10万円未満の場合には「資産計上せず一括で費用計上」、10万円以上20万円未満の場合には「一括償却資産」として全額費用又は3年で均等に減価償却、20万円以上の場合には「少額減価償却資産又は固定資産」として品目に応じて徐々に費用化(減価償却)しなければなりません。(例えば、購入品が「パソコン」であれば4年間に分けて費用を計上)
このように20万円以上の現金化は会計処理が複雑になるため、一括で高額な現金化を行うのであれば事前に担当税理士に相談するようにしてください。
次は、同じ利用条件で「買取方式」にてクレジットカード現金化をした場合の仕訳を見てまいりましょう。
計上する日 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
現金化した日 | 備品(※) | ¥100,000 | 未払金 | ¥100,000 |
現金預金 | ¥80,000 | 備品(※) | ¥100,000 | |
固定資産売却損 | ¥20,000 | - | ||
引落日 | 未払金 | ¥100,000 | 現金預金 | ¥100,000 |
購入した商品をそのまま売却し、現金を得る流れです。
買い取った商品の費用化に関しては前述した通りですが、売却時の処理に違い(購入した価格よりも安く売却しているため、差額を損として計上)が見られます。
もちろん、これらはあくまでも一例にすぎませんので、詳しくは担当税理士に確認するようにしてください。
Appleギフトカード買取の仕訳
Appleギフトカードは購入時に「(借方)商品券」「(貸方)未払金」、売却時に「(借方)現金」「(貸方)商品券」、差額分を「支払手数料」又は「雑損」などで処理する形が一般的です。
したがって、Appleギフトカードをクレジットカードで購入し、換金率90%の時点で売却した場合の仕訳は以下の通りとなります。
ックを受けた場合の会計処理は以下の通りです。
計上する日 | 借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
現金化した日 | 商品券 | ¥100,000 | 未払金 | ¥100,000 |
現金預金 | ¥90,000 | 商品券 | ¥100,000 | |
支払手数料 | ¥10,000 | - | ||
引落日 | 未払金 | ¥100,000 | 現金預金 | ¥100,000 |
なお、個人名義のクレジットカードで決済した場合、会社側へ「貸付」として処理することも可能です。(現金化業者を利用した場合もAppleギフトカード買取を利用した場合も同様)
個人の取引に関しては会社の帳簿に記録を残す必要がありませんので、単純に現金が増え、負債が増える形となります。
ただし、この場合だと換金ギャップは法人ではなく個人が支払うことになりますのでご注意ください。
法人カードならクレカ現金化もアリ
前述した通り、Appleギフトカード買取は「法人だから優遇される」ということはありませんが、クレジットカード現金化かつ法人カード利用であれば個人カードでの決済よりも0.5~1%アップします。
法人名義のクレジットカードをお持ちであり、換金率が高い現金化業者であればAppleギフトカード買取よりもお得に現金化できる可能性があります。
ただし、クレジットカード現金化の換金率は70~85%が相場であり、優遇措置があったとしてもAppleギフトカード買取の方が最終的な手取り額は多くなる可能性も捨てきれません。
その日のレートや相見積もりなども踏まえつつ、最終的な判断をされると良いでしょう。