高換金率商品を使った現金化

高換金率商品を使った現金化

クレジットカード現金化は業者を通さずに自分で行うことも可能です。
基本的には「換金率の高い物を購入し、すぐに売却する」という方法を採るのですが、繰り返しお伝えしてきたとおりクレジットカード会社は現金化行為を禁止しています。

例えば、JCB公式では「JCBギフトカード・鉄道回数券・電子マネーチャージ・金券類・宝石・貴金属・カメラ・腕時計・パソコンなどの購入については、個別のご利用可能額が設定されていますのでご注意ください。」との記載があり、購入できる金額は総枠の5分の1ほどです。(総枠が100万円であったら20万円まで)
まずはこちらを念頭に置いた上で、どのような商品が高換金率で取引されているのか、どのような危険性があるのか等を確認してまいりましょう。

高換金率商品その1~
商品券

高換金率商品その1商品券

お食事券・ビール券・お買物券等、各々のお店での支払いや対象商品との引き換えに使用可能な商品券は、大手質店やチケットショップ、リサイクルショップでは主力商品として取り扱われ、常に高換金率で取引されている商品です。
中でも、全国百貨店共通券やQUOカード、JCBギフト券等は老若男女問わず需要が高く、安定した相場かつ高値での買取相場となっているため、現金化にうってつけのアイテムといえます。

しかしながら、その分商品券はクレジットカード会社が最も警戒する商品、すなわちリスクが非常に高い商品であることは間違いありません。
クレジットカード会社は何を購入したのかが分かるため、付与された枠又は自己消費の範囲を超えた商品券の購入は利用停止となる恐れがあります。

商品券を買う際のポイント

商品券を買う際の注意点

当然ですが、商品券の購入自体は規約違反ではありません。
あくまでも一定額を超えた購入が問題であるため、商品券を購入する際は「大量購入を避ける」「言い訳が可能な銘柄を買う」を心掛けてください。
冒頭でもお伝えした通り、クレジットカード会社の中にはこれらの商品に別枠を設けていることがありますので、こちらは超えないように気を付けましょう。

JCBの利用可能額

※JCBの場合は特定商品に対する別枠を設けています。

また、枠を超えていなくても、一度に大量の商品券を購入するとクレジットカード会社から照会連絡が入ることがあります。
「入学祝でまとまった金額を贈った」「スタッフへの慰労として配る」等、詳細な使いみちを説明できるようにしておくことをお勧めいたします。
また、一度購入したら数か月時間を空けるなど、頻繁に購入するのも控えた方が良いでしょう。

Appleギフトは商品券にあたるか

Appleギフトは金券類にあたる

そもそもAppleギフトカードは金券類にあたるのでしょうか。
結論から申し上げますと、AppleギフトカードやAmazonギフト券などの電子ギフト券も金券類もしくは電子マネーチャージに該当します。
ただし、これらのギフト券は使途が限定的である上、チケットショップの多くは電子ギフト券を取り扱っておらず、換金性が低いという特徴があります。
そのため、一般的な商品券よりも監視の目が緩いと考えられており、常識の範囲内であれば利用停止にまで至ることはまずありません。

さらに、Appleギフトカードであれば「新しいiPhoneを購入したい」「PCを買い替えたい」といったように、クレジットカード会社への言い訳もしやすいです。
もちろん、これはあくまでも「常識の範囲内であれば」の話ですので、使い過ぎにはくれぐれもご注意ください。

高換金率商品その2~
新幹線回数券

高換金率商品その2新幹線回数券

新幹線の回数券は、旅行目的、出張、ツアー企画といったように個人利用から商業利用まで幅広く需要があります。
需要の高い区間のチケット・回数券はすぐに売れるため、換金率は90%~と非常に高く、クレジットカード現金化で古くから利用されてきました。
例えば、特に需要の高い浜松から名古屋間は2024年6月時点で換金率96%(6枚綴りで販売金額25,080円のため、買取金額は24,077円)と、非常に高くなっています。

しかしながら、そのリセールバリューからクレジットカード会社側の監視が強く、延いては危険度が非常に高い商品である点については留意する必要があります。

また、新幹線の回数券の使途についてもしっかりと言い訳ができるようにしておかねばなりません。(親戚のお見舞いのためなど)
個人利用を大きく逸脱した買い方(6枚綴りを10セット購入するなど)は現金化目的が明白なため、絶対に避けてください。

法人名義カードの利用がおすすめ

法人名義カードの利用がおすすめ

もし事業資金の調達が目的であれば法人カードの利用をおすすめします。
法人であれば、ビジネスのための利用であったり、福利厚生であったり、商品購入(仕入)であったりと、個人消費を超えた量の購入も十分に考えられるためです。
万が一クレジットカード会社から購入目的を聞かれても言い訳が豊富であり、法人カードをお持ちの方はそちらを利用した方が安全でしょう。
しかし、古くから現金化目的として用いられるという経緯もあり、明らかに危険度が高い商品であることには違いありません。

さらに、クレジットカードで購入するには「みどりの窓口」「びゅうプラザ」「提携販売店」等に足を運ぶ必要があり、交通費を考慮すると実質的な換金率は2~3%程安くなってしまう可能性があり、手間やリスクを考えるとおすすめできない現金化方法です。
なお、新幹線回数券は2025年3月31日をもって終了(販売は2024年12月22日まで)することが決定しています。

高換金率商品その3~
ゲーム・スマホ

高換金率商品その3ゲーム・スマホ

新作ゲームやスマートフォン、タブレット端末、その他電子機器等も高値で取引されている高換金率商品です。
ゲーム類はクレジットカード現金化で古くから用いられてきましたが、スマートフォンを始めとした電子機器類の需要は年々高まっており、「小型で入手しやすい」「まとまった金額を現金化できる」等も後押しし、現在では後者の方が人気となっています。
特に「iPhone」「ipad」「Mac」等のApple製品は人気が高く、新品かつ最新のものであれば、ほぼ定価と同額で取引されています。

売るタイミングが重要

売るタイミングが重要

よりお得に現金化するには「何を」「いつ」購入するのかが重要です。
例えば、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、モンスターハンター等のキラーコンテンツは特に換金率が高く、発売直後であれば定価の90%以上で買い取ってくれることもあります。
一方で、これら人気タイトルは出荷数が非常に多く、相場が下がるのも早いという特徴がありますので、予め発売日に合わせて現金化計画を立てておくこと、その時期に最も高く売れそうなものを選ぶことをおすすめします。

また、スマートフォン、タブレット端末等は現行と1つ前のモデルだと換金率が倍以上変わってくるため、できればすぐに売却してしまった方が良いでしょう。

なお、未発売であってもメーカー側からリリース発表があると、大きく相場が下がってしまうため、これら電子機器の長期保有はおすすめできません。
情報をきちんとチェックするのはもちろん、売却時期についてもしっかりと見極めましょう。

キャリア購入は換金率が低め

高く売るならSIMフリー端末がおすすめ

前モデルであっても、docomo、au、Softbankといったキャリアで購入するとほぼ定価での購入となる上に、シムロック制限を解除するための費用が別途必要となります。(シムロックとは、購入したキャリアでしか使えないように鍵を掛けておくシステムのことです。)
そのため、ロックが掛かっていない端末(シムフリー端末)に比べて買取金額が低く、より高く売るのであればシムロック解除をしてから売却した方が良いでしょう。

また、キャリアでの契約内容によっては解約手数料が掛かる可能性がありますので、現金化目的であれば公式Apple及びシムフリー端末を扱っている大手家電量販店での購入をおすすめします。

売却先はどこがよいか

電子機器類の売却先

ゲームの売却先と言えば「ファミコンショップ」「ゲームショップ」等が一般的でしたが、近年ではインターネットでの買取・販売が主流となり、中古ゲームのみを取り扱う実店舗はほぼ見られなくなりました。
そのため、店舗持込であれば「TSUTAYA」「GEO」「ブックオフ」などの大手買取ショップを利用する形がベターです。

また、より高値を狙うのであれば「ヤフオク」「メルカリ」などを通して売却するという手もありますが、すぐに売れるか分からない上にプラットフォーム側に手数料(5~10%)を支払わねばなりません。
人気タイトルかつ発売直後なら大手買取ショップでも換金率が高く、さらにその場で現金にてお金を受け取れます。
手間も掛からず、換金率面でも個人間売買とさほど大きな差があるとも言えませんので、価値の高い内にサッと売ってしまうというのも一つの手です。

高換金率商品その4~
ブランド品・貴金属

高換金率商品その4ブランド品・貴金属

ブランド品や貴金属は老若男女、地域を問わずに需要があり、買取相場もほぼ全国横ばい。
そのため、ブランド品・貴金属でクレジットカード現金化を図るという手法は古くから用いられてきました。
次項目ではブランド品・貴金属類の換金率やメリットをさらに詳しく解説してまいります。

ブランド品や貴金属の換金率

ブランド品や貴金属の換金率

ブランド品は換金率に大きな差があり、何のブランドなのか、新作か旧作か、人気モデルか否か等によって大きく変動します。
不人気のモデルを購入してしまうと換金率が50%以下となることもありますので、事前にどのようなモデルが人気なのかをチェックしておく必要があるでしょう。

一方で、貴金属は換金率80%前後と安定しています。(例えば、10万円で購入したK18のネックレスであれば8万円ほどで買取) なお、リサイクルショップの貴金属買取はあくまでも金属の種類(金やプラチナなど)とその重さのみで金額を判断するため、購入する場合はできるだけ装飾が少ない物を選ぶようにしてください。

例えば、8面カットであったり、スクリューチェーンなどのデザイン性が高いものであったりすると、購入金額が高くなりその分損をしてしまいます。
デザイン性が低くても高くても買取金額は変わりませんので、喜平ネックレスかつ最も安いものを選択しましょう。

ブランド品の売却先

売却先はどこが良いか

デザイン性が高い貴金属であれば、個人売買の方が高く売れる可能性があります。
例えば、ダイヤモンドが付いた指輪の場合、リサイクルショップの場合はダイヤモンドの価値はほぼゼロで算定され、貴金属の重さのみで判断されてしまいます。

一方で、個人売買であればデザインを気に入ってもらえる、分解して別の指輪に作り直す等の可能性があり、より高値で買いたいという人が現れるかもしれません。
ブランド品も同様で、リサイクルショップでは買取金額が低かったアイテムでも、個人売買では高値で売れる可能性があります。
特に限定品や品薄商品等であれば定価以上で購入したいという人も多く、換金率100%超えを狙うことも十分に可能です。

逆に現行のタイプで新品かつ付属品が全て揃っている状態であれば、リサイクルショップも個人売買もあまり換金率は変わりません。(換金率70~80%)

スピード重視ならショップ利用

スピード重視ならショップ利用

個人売買は、高額で売れる可能性がある一方で売れるまでに時間が掛かり、売れてから実際に引き出すまでにも時間を要します。
例えば、ヤフーオークションの場合は「1.商品が相手に届く」「2.受取通知をしてもらう」「3.売上の振込申請」「4.指定口座への入金」という手順を経なければならず、発送から現金化までに最低でも1週間は掛かります。
また、ヤフーオークションやメルカリ等のプラットフォームでは、原則として商品が売れる毎に落札金額(売却金額)の10%の手数料が掛かり、場合によっては送料も出品者が支払わねばなりません。
そのため、ショップでの買取金額が購入金額の70%、個人売買での販売金額が購入金額の75%であった場合、前者の方がお得になる可能性があります。

さらに、リサイクルショップや質店では即金での買取が一般的ですので、すぐにお金が必要な場合はショップを利用してしまった方が良いでしょう。
それぞれの特性を理解した上で、状況に応じて上手く使い分けることが大切です。

高換金率商品その5~
交通系電子マネー

高換金率商品その5交通系電子マネー

パソコンやスマートフォンが普及し、インターネットがより身近になった昨今。
一昔前まではテナントビルの一角などでひっそりと運営していたクレジットカード現金化業者も、今ではインターネットを通して取引するのが一般的となりました。

また、セルフ現金化の手段も増えており、中には「交通系電子マネー(Suica・PASMOなど)」を利用して現金化を図るという方法もあります。
交通系電子マネーは解約によって残高+デポジット500円の払い戻しを受けることができるため、簡単に言うと残高が入っているカードを購入し、解約することでクレジットカードのショッピング枠を現金化できるというわけです。

PASMOの払い戻し

購入はヤフーオークションやメルカリ等が一般的でしたが、金券類の出品が厳しくなったことに伴い、現在ではほぼ見られなくなっています。
それでも稀に出品されることがあるほか、SNSで買い手を募っているケースも見受けられます。

出品された交通系ICカード

なお、交通系ICカードには1枚につき2万円までチャージでき、デポジットとあわせると現金20,500円(厳密には手数料を差し引いた金額)を手にすることが可能です。
もちろん、1万円を10枚(合計10万円)に分けて購入するという方法もありますが、不自然な購入は調べられた際に言い訳ができなくなってしまう点に注意せねばなりません。

メリットとデメリット

交通系ICカードの現金化は銀行口座が不要

メリットは、銀行口座を持っていなくても現金化ができる、クレジットカード会社にバレるリスクが低いという点でしょう。
出品者は落札者に対してICカードを直接送付するため、口座へ送金する必要が無く、延いては銀行口座が無くても取引することができます。

また、クレジットカード上の履歴は「メルカリ」「ヤフオク」等と残るだけであり、何を購入したかまでを追われることは原則としてありません。
もちろん細かく調べられるとバレてしまいますが、余程の大きい金額である又は頻繁に現金化をしている(既に疑われている)等でなければ問題ないでしょう。

デメリットとしては、あまり大きな金額を利用することはできない、換金率が低い、現金化までに時間が掛かる等が挙げられます。
交通系電子マネーの現金化は2万円(デポジット代500円を含む)で23,000~24,000円が相場です。(換金率に直すと85%ほど)
ただし、現金化するにはみどりの窓口やびゅうプラザ等での払い戻し申請が必要であり、さらには当窓口に足を運ぶための交通費が必要となるため、実質的な換金率はこれよりも下がると予想します。
それでも悪い数字ではありませんが、商品が発送されないリスクや手間を考えると、換金率・スピード共にAppleギフトカード買取の方が優れています。
銀行口座を通したくない等の特段の事情がある場合を除き、選ぶメリットは少ないと言えるでしょう。

出品は絶対にNO

出品は逮捕のリスクがある

クレジットカード現金化業者は、中古品の売買代金やキャッシュバックなどの名目で現金を利用者に振り込んでいます。
この手順をしっかりと踏まないと、実質的な貸金業とみなされてしまい、最悪の場合貸金業法違反(ヤミ金業者)として逮捕されてしまう恐れがあります。

メルカリでは一時期「現金」を出品し、クレジットカード現金化を目的とした人に買わせるというスキーム・事例が多発しました。
これらは実質的な貸金業に当たると判断され、実際に現金を出品していた人が逮捕されるという事態にまで発展。
副業のつもりで罪の意識無く現金化サービスを行っていたものと考えますが、無許可営業は10年以下の懲役、3,000万円以下の罰金またはこれらの両方という非常に思い罪です。
「出品する側」に回るのだけは絶対にやめてください。

高換金率商品を使った現金化総まとめ

高換金率商品を使った現金化総まとめ

以下は、当ページでご紹介した高換金率商品の換金率や現金化できる金額の目安、主な特徴、Appleギフトカード買取との比較をまとめた表です。

商品 換金率 現金化金額 主な特徴
Appleギフト買取 85-95% 5-10万円 振込までが速い
商品券 80-98% 10-20万円 リスクが高い
新幹線回数券 80-98% 5-10万円 リスクが高い
ゲーム・スマホ 75-85% 1-5万円 タイミング次第で変動
ブランド品等 60-80% 20-30万円 まとまった現金化も可
交通系IC 80-85% 1-5万円 銀行口座が不要

Appleギフトカード買取と高換金率商品を使った現金化の最も大きな違いは、やはりオンライン取引か実店舗での取引か、という点でしょう。
Appleギフトカード買取は、Appleギフトカードの購入から売却までをWEBで行うことができ、さらには24時間いつでも申し込むことが可能です。
混雑状況にもよりますが、申込から振り込みまでは20分前後が一般的であり、リピート利用であれば5分で振り込まれたという口コミも見られます。
実店舗に足を運ぶ必要がなく、延いては営業時間を気にする必要もありませんので、スピード重視であればAppleギフトカード買取がおすすめです。

商品券や新幹線回数券は換金率が非常に高いというメリットがありますが、クレジットカード会社から監視されているため、高額利用はおすすめできません。
ゲームやスマートフォン機器は現行モデルか古いモデルか、発売してからどのくらい経過しているかで金額が大きく変わってくるため、タイミングに気を付けましょう。
どれが一番良い方法なのかについては状況によって変動するため、状況や相見積りをしつつ、最もマッチする方法を選ぶようにしてください。