後払い現金化とは

後払い現金化とは

後払い現金化とは、読んで字のごとく「後払いサービス」を利用して現金を得る方法です。
Appleギフトカード買取や一般的なクレジットカード現金化と最も異なる点として、そもそもクレジットカードを使用しないという点が挙げられます。

2020年頃から人気が高まっている現金化手法ですが、法律的に問題は無いのでしょうか。
当ページでは後払い現金化の手順やリスク、問題点、仕組み等について紹介してまいります。

後払い現金化の仕組み

後払い現金化の仕組み

はじめに、後払い現金化ではクレジットカードの代わりに「後払い決済サービス(バーチャルカード含む)」「キャリア決済(プリペイドカード)」などのツールを用いるため、冒頭でもお伝えした通りクレジットカードを使用しません。

Appleギフトカードや商品券、スマートフォンなどの換金性の高い商品を購入→現金化し、後で代金を支払うという流れのため、大まかな仕組みは従来のクレジットカード現金化や電子ギフト券買取サービスと同様です。
つまり「(1)まずはクレジットカードの代わりとなる決済手段を用意」「(2)その上で後払いサービスを提供している業者に利用を申し込む」という二段階の手続が必要となります。

申込方法は電話・メール・LINEなど、後払い業者によってまちまちですので、公式ホームページに記載された内容をご確認の上でお申し込みください。
申し込みが完了すると、金額や買取条件が異なる商品が提示されますので、希望する条件に沿った商品を選択すればOKです。

後払い決済とキャリア決済

後払い決済とキャリア決済

後払い業者の手続で悩むことは特段ありませんが、その前段階である「どの決済ツールを利用するのか」については非常に多くの選択肢があります。

前述した通り、ほとんどの方は「後払い決済サービス」「キャリア決済」のいずれかを選択する形となりますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴や両者の違いを具体的に解説してまいります。

後払い決済サービスとは

後払い決済サービスは信用情報を照会しない

後払い決済とは、決済サービスを運営する事業者が代金を立て替えて支払い、後日利用者に請求する仕組みの金融サービスです。
クレジットカードの場合はクレジット会社が立て替えて支払いを行う仕組みですので、お金の流れについては後払い決済もクレジットカードもほぼ同じと言って良いでしょう。

クレジットカードとの最も大きな違いとしては「多くのサービスが信用情報の照会をしてない」という点が挙げられます。(後払い決済会社の多くは信用情報機関に未加盟のため、そもそも照会が不可能。)
つまり、現状が信用ブラック又は他社から借入がある状態でも、後払い決済であれば利用できる可能性があります。
当然後日代金を支払わねばならないのはクレジットカードと共通しておりますが、後払い決済は口座引き落としであったり、請求書払い(コンビニ払い)であったりと、サービスによって支払手段が異なるという点も大きな違いです。

また、後述する「バーチャルカードタイプ」であればクレジットカードと同様に使うことができ、AppleギフトカードやAmazonギフト券を購入することもできます。

バーチャルカードタイプの例
  • paidy(ペイディ)
  • バンドルカード
  • メルペイ
非バーチャルカードタイプの例
  • PayPayクレジット
  • NP後払い
  • 後払いワイド

バーチャルカードタイプであれば商品券の購入も可能ですが、非バーチャルカードタイプの場合は原則として店舗でしか使うことができません。
そのため、後払いサービスやキャリア決済に対応している現金化業者の多くは「バーチャルカードが発行できるタイプの後払いサービス」にのみ対応しています。

キャリア決済とは

キャリア決済は事前審査が不要

キャリア決済とは、インターネット通販や日々の買い物の代金を月々の通話料・通信料と合わせて支払う決済方法です。
文字通りキャリア(docomo・au・Softbank及びワイモバイル)と契約を結んでいる人だけが利用でき、条件を満たせば比較的高額な決済もできます。

そして、キャリア決済はクレジットカードと同様に「後払い方式」の決済サービスになりますので、高額商品を購入・売却することでクレジットカード現金化と同じ使い方が可能という訳です。
利用はいたって簡単で、支払方法選択を「キャリア決済」にするだけで、商品やサービスの代金が翌月の携帯料金とまとめて請求がなされます。

キャリア決済は事前の審査や収入証明が不要であるため「手元にクレジットカードが無い」「消費者金融の審査が下りない」「3万円程度の現金が欲しい」「クレヒスにキズを付けたくない」といったシーンでマッチします。
ただし、クレジットカードのように分割払いやリボ払いには対応しておらず、1回払い(一括)のみとなってしまう点にはご注意ください。
なお、キャリアによって以下の通り利用可能額が異なりますので、予め確認しておきましょう。

キャリア名 上限限度額 限度額確認方法
docomo 100,000円(※1)
  1. dメニューにログイン
  2. マイメニュー⇒継続課金一覧/ご利用履歴⇒ドコモケータイ払い⇒ご利用明細
SoftBank 100,000円(※2)
  1. My Softbankにログイン
  2. 料金案内⇒ソフトバンクまとめて支払い⇒利用可能額
My Y!mobile 100,000円(※2)
  1. My Y!mobileにログイン
  2. 料金案内⇒ワイモバイルまとめて支払い⇒利用可能額
au 100,000円(※3)
  1. au ID TOPにログイン
  2. auかんたん決済メニュー⇒利用条件の照会

(※1)未成年者は10,000円まで

(※2)満12歳未満は2,000円/満20歳未満は20,000円まで

(※3)12歳以下1,500円/13~19歳10,000円まで

バーチャルカードについて

バーチャルカードとは

バーチャルカードとは、簡単にいうとクレジットカードのように使える後払い決済サービスのことです。
クレジットカードと同様に12桁のカード番号が付与されるため、インターネットショッピングでも利用できるというメリットがあります。

後払い決済サービスの場合は「バーチャルカード化が可能なサービス」を選択する必要があり、例えば「ペイディ」や「バンドルカード」であればバーチャルカードまで発行可能ですので、汎用性を重視するならばこれらのサービスを選ぶと良いでしょう。
また、キャリア決済の場合は「プリペイドカード」がバーチャルカードの役割を果たしており、キャリア決済で残高をチャージすることで、チャージした金額分をショッピングで利用できるようになります。

なお、原則として後払い決済サービス・キャリア決済ではApple又は楽天市場等で決済することができず、延いてはAppleギフトカードの購入もできませんが、バーチャルカードであれば通常のクレジットカード使用と同様のためAppleギフトカードを購入することが可能です。
現金化を目的とするのであれば「バーチャルカードとして利用可能な決済サービス」を選ぶようにしてください。

後払い現金化の換金率

後払い現金化の換金率

後払い現金化の「換金率」についても確認しておきましょう。
後払い現金化の場合、バーチャルカードタイプなのか、それとも非バーチャルカードタイプなのか、はたまたセルフ換金なのか業者利用なのか等で大きく異なります。
それぞれの換金率の目安は以下の通りです。

現金化業者利用 セルフ換金
バーチャル
カード
85~90% 90~95%
非バーチャル
カード
70~80% 70~80%

バーチャルカードを発行し、現金化業者に依頼する形が最もベターかつ速いと言えます。
セルフ換金の場合、バーチャルカードがあれば「Appleギフトカード」「Amazonギフト券」などが購入できるため、換金率もグッと高くなります。

ただし、売却の手間が掛かってしまうため、時間的な余裕がない場合は現金化業者に依頼してしまった方がスムーズでしょう。

セルフ換金をする場合

セルフ換金をする場合

後払い決済サービスやキャリア決済のデメリットとして、利用上限額が低い・購入できるものが限られてしまう(非バーチャルカードの場合)という点が挙げられます。

バーチャルカードをお持ちであれば高換金率かつ予算調整が可能な「電子ギフト券」の一択と言えますが、非バーチャルカード(PayPayクレジットなど)でセルフ換金を図るのであれば工夫が必要です。
非バーチャルカードタイプは、クレジットカードのようにどこでも使えるという訳ではなく、同後払いサービスに加盟している店舗でしか使うことができません。
例えば、ZOZOTOWNであれば「ZOZOツケ払いに対応」、PCボンバーであれば「後払いワイドに対応」といった具合です。

後払い決済サービスの公式ホームぺージには「使えるお店」「加盟店」などの情報が記載されておりますので、どこのお店でどの後払い決済サービスが使えるのか予め確認しておくと良いでしょう。
あとは購入した商品をリサイクルショップや個人売買(オークション又はフリマサイト)などで売却すれば現金化完了です。

オンライン決済に拘らない(実店舗で商品を購入する場合)は、多くのお店で利用することができる「PayPayクレジット(旧PayPayあと払い)」がオススメです。
ただし、PayPayクレジットには利用上限額が高い(最高で200万円)反面、クレジットカードの発行がセットになっているため、審査が非常に厳しいという特徴があります。
ご自身の信用状況も加味した上で選ぶようにしてください。

おすすめの現金化業者・買取サービス

おすすめの現金化・買取サービス

上記の通り、後払い現金化をする場合は「現金化業者を利用する」または「電子ギフト券を使ってセルフ換金(買取サービスの利用)」のいずれかがおすすめです。
以下の現金化サービスは換金率が高く、口コミでの評判も良いため、ぜひ候補に入れてみてください。

ペイチェン|後払い現金化

ペイチェンのサムネイル

ペイチェンは、初回利用時86%と高換金率の後払い現金化業者です。
「Paidy(ペイディ)」「バンドルカード」などの主要な後払い決済サービスの他、キャリア決済にも対応しています。(ただし、バーチャルカード化が必須)
振込も10~15分とスピーディーであるため、Amazonギフト券やAppleギフトカードを購入するのが面倒又は時間がないという方はこちらを選ぶと良いでしょう。
営業時間は朝7時から夜22時まで、さらに年中無休営業となっており、多くのシーンで活用が見込めそうです。

サカナ倶楽部|電子ギフト券買取

サカナ倶楽部のサムネイル

サカナ倶楽部はAppleギフトカードやAmazonギフト券を高換金率にて換金できる優良電子ギフト券買取サービスです。
大手が運営するサービスですので、高換金率・安全性はもちろん、手軽さ・分かりやすさ(面倒な本人確認は、身分証をスマホで撮影して申込時に添付するだけでOK)も、同サービスの大きな強みではないでしょうか。
24時間対応かつ年中無休で営業しているため、いつでも・どこにいても簡単に現金を得ることが可能です。

後払い現金化のリスク・注意点

後払い現金化のリスク

クレジットカード現金化と同様に、各後払いサービスや各キャリアでは「現金化行為」を禁止しています。
特にキャリア決済では電子ギフト券Amazonギフト券購入は年々取り締まりが強化されており、高額決済時にはキャリア側から調査・確認がなされるケースもあるようです。

また、万が一携帯電話料金の支払いが滞ってしまった場合、クレジットカードと同様に「信用情報」に記載がなされてしまう点にも注意せねばなりません。
生活に支障をきたさない範囲でのご利用を強くお勧めするとともに、ご利用の際はしっかりと計画を立てるようにしてください。

さらに、ツケ払い現金化(ツケ払い商法)と呼ばれる犯罪手口が増えており、実際に逮捕者も出ております。
業者によっては「後払い」という名称を用いていることもあるため、サービスの内容やホームページの記載をしっかりと確認してから利用するようにしてください。

ツケ払い現金化とは

ツケ払い現金化とは

ツケ払い現金化(又はツケ払い商法)とは、商品を購入し、その場で買取又はキャッシュバックを行い、代金を後日支払ってもらうという現金化スキームです。
手数料は商品の種類、金額によって大きく異なりますが、各社のサービスや掲示板の書き込みを確認しますと25~40%が相場のようです。

事例1

30万円と商品を受け取り、後日41万円を支払った(73.1%還元)

事例2

画像データを5万円で購入し、3万円を受け取った(60.0%還元)

事例3

iPhoneを売却する約束をし、3万円を受け取り、後日キャンセル費用として40%を上乗せし計42,000円を後払いした。(71.4%還元)

仮に、事例3のケースで2か月後に代金(キャンセル費用)を後払いする場合、元金3万円に対して利息を12,000円支払っている計算です。(1日あたり200円・年間73,000円)
年利に直すと243%(利息73,000円÷元金30,000円)となり、完全なる違法金利です。

また、売買の実体がない(空取引である)こと、キャッシュバックと称しながら商品が送られてこないこと等も、違法性を帯びています。

給与ファクタリングに似たスキーム

給与ファクタリングから参入

なお、売買によって金銭を前払いし、後日代金を回収する(若しくは利用者から引渡しを受ける)というスキームは「給与ファクタリング(給料ファクタリング)」によく似ています。
給与ファクタリングとは、労働者が使用者に対して有する「給料債権」を特定の業者に売却し、支給日前に現金化する方法です。

給料は本人に直接支払わなければならないためそもそも債権譲渡ができない、手数料が著しく高く利用者の生活が困難になるなど数多くの問題点が指摘されておりましたが、2020年ついに裁判所は「買取名目で現金を支払い、給料支給後に回収する行為は実質的な貸付にあたる」と判事しました。
つまり、給与買取を反復継続して行う場合は貸金業免許が必要となり、判決後実際に給与ファクタリング業者が摘発される事例が相次ぐこととなったのです。

そして、後払い業者が給与ファクタリングの衰退と同時期に台頭してきた点を鑑みても、一定数の給与ファクタリング業者が後払い又はツケ払いビジネスに参入してきたことが予想されます。

掲示板で目にする「トバシ」とは

トバシは詐欺罪に当たる可能性

5chのツケ払い関連スレッドを除いてみますと、

「○○は飛ばせるよ」
「▲▲を飛ばしても大丈夫ですか?」
「××を飛ばした経験のある方はいますか」

などの書き込みが多く見られます。
この「飛ばす(トバシ)」とは一体何を意味しているのでしょうか。
これは、簡単に言ってしまうと「本来払うはずであったお金を払わない」ことを意味します。
グレー金利・給与ファクタリング・闇金業者の貸付などと同様に、今後ツケ払いが違法と判断されれば、そもそも契約自体が無効となり返還義務も無くなります。
それを狙ってか、ユーザーの一部ではツケ払い業者からお金を騙し取る目的で利用しているのです。

当然ですが、このような行為は詐欺罪に当たる可能性がある上、信義則にも反しますので、おすすめできません。
また、一部の業者からは厳しい取立てを受ける・職場に連絡が入る等のトラブルに発展する可能性もありますので絶対にやめましょう。

安全性で選ぶならAppleギフト券買取

安全性で選ぶならAppleギフトカード買取

ツケ払い商法は今やほとんど見ることが無くなり、現在は従来のクレジットカード現金化、Appleギフトカード買取等に利用者が戻ってきています。
また、近年では後払い決済サービスを利用した現金化スキームが人気を集めており、ちょっとした現金調達方法として活用されています。

「後払い決済サービスをクレジットカード代わりに使った方法」については安全に利用することができますが、「後払い決済サービスを通さずに買い物」「後日直接代金を支払う」などは違法業者(ヤミ金)の可能性が高いため、絶対に利用しないようにしてください。

万が一悪徳業者・違法業者を利用してしまうと、個人情報を悪用される、ジャンプと称して長く利用させられてしまう、自宅や職場にまで取立てが来る等の恐れがあります。
後払い現金化をご検討の際は、無理のない範囲で利用するのはもちろん、必ず優良サービスを選ぶようにしましょう。